北海道釧路市阿寒町の雄別炭鉱に存在する、木造建築の職員クラブ。官庁からの来賓などをもてなすための施設で『雄別御殿』とも呼ばれ、閉山後に山荘として利用された職員合宿とともに取り壊しを免れた建物ですが、山荘はすぐに閉鎖となり、現在、職員合宿は基礎だけ、職員クラブは半壊の状態で遺っています。昨年の訪問で、建物は相当崩壊が進みかなり危険な状態となっているのを確認しましたが、今年はどうでしょうか。定点観測2012年冬。
職員クラブの正面玄関 |
約1年ぶりに訪れましたが、建物としては形を保っていますね。
玄関。風除室も健在です。
とは言え、確実に崩壊は進んでいるように見えます。
天井にあったメダリオンが丸い形のまま地面に落ちてしまいました。そして階段下の手すりも傾きが大きくなりつつあります。それどころか建物自体の歪みが進んでいる、そんな状態で何年も建ち続けているのでしょう。
これ以上進むのは危険ですね。
というわけで外観を確認します。正面玄関右側の状態です。
小高いところから全体の雰囲気を撮ってみます。
急に現れる落とし穴には注意。
2Fのトイレか浴室が見えます。
建物の裏手付近に回ってきました。正面玄関から見て右奥になります。
前回訪問時には全く捲れてもおらず、綺麗だった天井が酷いことになっていました。急激に傷みが進行したようです。
正面玄関左側の裏 |
かろうじて建っている、という状態です。
こちらは正面玄関に対してちょうど真裏になります。
割とまだしっかりした状態で、中に入れそうです。ガラスも残っていますね。
破れたマンガ |
このマンガ、ハレンチ学園だとしたら月刊少年ジャンプで1972年まで連載していたマンガのようです。何者かが持ち込んだものなのか、当時からあったものなのか…。前回訪問時にもここで見たような気がしますが、こんなモーレツに散らかってはいませんでした。
ここには錆びたバルブハンドルが置いてあったはずですが、棚板ごと落ちていました。当然ですが、確実に崩壊は進んでいるようです。
(参考:雄別炭鉱2007 / 雄別炭鉱2011壱 / 雄別炭鉱2011弐 / 雄別炭鉱2011参 / 雄別炭鉱2013 / 雄別炭鉱病院、心霊スポットに思うこと / 雄別炭鉱2014 / 雄別炭鉱2018 / 雄別炭鉱病院2019 / 雄別炭鉱2021)