(由良要塞2025【友ヶ島砲台】#3 の続き)
友ヶ島第四砲台から第五砲台へ。看板にトイレとあったのでトイレを目指して進んだつもりでいましたが、トイレなど全く見当たらないまま海に出てしまいました。
友ヶ島第四砲台→野奈浦桟橋へ
一旦野奈浦桟橋に戻るはずでしたが、どこをどう間違えたのか海岸に出てしまいます。トイレは桟橋広場まで我慢。
たまたま立ち寄った北垂水海岸では、シカ生息状況を調査している様です。
友ヶ島にクマは居ないと聞いていましたがシカは居るようですね。
海岸近くには煉瓦の基礎。何の建物だったのでしょうか。
片隅には井戸が。一応中を確認したところ枯れてはいませんでした。
野奈浦桟橋→第五砲台
気を取り直して野奈浦桟橋広場でトイレに立ち寄り、池尻浜方面へ向かいます。
海沿いの辺りには建物が集中していますが、ここ、前回訪問時とはちょっと様子が違っていました。
何の建物だったのかは知りませんが、絶賛解体中のようです。
ここに何かが建つとは思えませんので、危険だから解体というところでしょうか。
解体中の建物から奥の方に見える煉瓦の建物。これは当時のものでしょうか?森に飲み込まれているため近づけません。
こちらは海の家だったようです。営業はしてない雰囲気です。
この季節に営業してないということは、、、そういうことでしょう。
海沿いを歩いていくと標識ナンバー2を発見。第五砲台まで200mです。
ここからは少し薄暗い山道になります。石積みの擁壁は当時のものでしょう。
3分ほど歩いたところでロープが張られた場所に出ました。しっかりした擁壁と営門まであります。
この先に何かがあるのは明らかですが、残念ながら立入禁止となっています。
第五砲台に到着しました
標識ナンバー1。『第五砲台ここ』となっています。
門を抜けてすぐにあるのは厠、便所です。中には入れそうにありません。
第五砲台と案内看板です。誰が置いたのか、中身が残ったお茶のペットボトルが放置してあります。忘れたのでしょうか?
そしてまたここにも「まむしちゅうい」の看板が。余程出るのでしょうか?北海道もまむし生息地のようですが、これまで見たことはありません。
こちらが第五砲台の説明になります。
- 備砲:12cm 連射カノン砲 6門
- 砲座:3砲座 2門 計6門
概略図はシンプルに3砲座と3砲側庫しか載ってませんが、ここ第五砲台は他の第一~第四砲台に比べると小ぶりな施設となっています。
これが第五砲台のほぼ全景です。他の砲台にあった地下通路などの掩蔽部はありません。
手元の資料によると手前が第三砲座で、第二・第一と続いて並んでいるようです。
第三砲座の砲側庫
他の砲台にあった弾薬庫に比べて小ぶりです。
この弾薬庫、奥行があまりありません。雰囲気的には、深山第三(男良谷)砲台のものと似ている感じです。
備砲が同じ『12cm連射カノン砲』だからでしょうか。
色々落書きされてますが、船でわざわざ無人島に来てまですることでしょうか?
連絡口を振り返ります。漆喰がたっぷり残ってますね。
階段で第三砲座に上ったところです。各砲座間には砲座面に昇り降り出来る階段が設置されています。
後ほど上から見た様子をお伝えしますが、ここには謎の構造物(写真左の黒いヤツ)が設置されているため圧迫感がありました。
第二砲座の砲側庫
階段を降りた先には第二砲座の砲側庫ですが、こちらはガッチリ封鎖されていました。
他の砲側庫は解放されているのに何故??倉庫として利用中とか?
砲座間の階段を上り、今度は第二砲座を振り返ります。ここは構造物こそありませんが、やたらと荒れてますね。
第一砲座の砲側庫
階段を降りた先にまた砲側庫。先ほどの第三砲座とあまり変わり映えしませんので省略です。
第三~第二、と見てきて最後は第一砲座です。こちらもなかなか荒れていますね。
中央に謎の円柱が置いてあります。
砲座面の下には、弾薬の一時保管庫なのかよくわかりませんが、窪みが並んでいます。
窪みの両サイドには、蓋をロックしていたような金具が取り付けられていました。
胸墻の上へ
第一砲座のすぐ近くにあった階段です。この階段から胸墻の上に行けます。
階段には所々にこのような金属片がありましたが、扉などがあったのでしょうか?
階段の途中から見た第一砲座です。
胸墻上に到達
上から見た第一砲座です。カノン砲の代わりにデカい鉢植えのような円柱が設置され、木が生えています。
砲座とは関係なさそうなのでわざわざ設置したものでしょうか?何のために?謎です。
こちらは第二砲座。上から見ても荒れています。
そして最後に第三砲座。今度はカノン砲の代わりに四角い構造物が設置されています。後になって調べてみるとこれはキャンプ場用の貯水タンクではないか、という情報がありました。
友ヶ島第五砲座のレポートは以上です。
関係ないけど貯水タンクを調べました
探索当時は何だろうと思って四角い構造物の周辺を調査してました。これは水道管とバルブでしょう。
構造物の上部には謎の塩ビ管。空気抜き?
構造物側面からは水道管のようなものが出てきています。
その構造物からの水道管は、第三砲座の砲側庫壁面に固定されていました。
そしてそのまま地中に入っていきます。キャンプ場用の簡易水道?ということであれば、当時のものではないですね。
というわけで、由良要塞2025のラストは海軍聴音所を探索します。









































