幌内変電所
北海道三笠市に存在した北海道炭礦汽船(北炭)幌内炭鉱変電所。レンガ張りコンクリート造2階建ての変電所は、大正中期以降に建設されたものです。夕張清水沢火力発電所からの電気を変電し周辺の炭鉱へ供給していましたが、幌内炭鉱の閉山に伴い1989(平成元)年に稼働を止めました。現地には変電所、炭鉱神社、ボイラーの煙突がありました。
幌内変電所と変電施設、今回が初めての訪問でした。まずは建物から確認します。
変電所の前には北炭のマークと旧北炭幌内変電所の看板が設置されています。※2021年、この建物に落書きされているのが発見されてニュースになりました
建物の周りには碍子など無数に落ちていますが、金属泥棒に遭わないか心配になります。
変電所とは、発電所から届いた電気を家庭や工場などに電圧を調整して送るものとぼんやり認識していますが、この金属は何の役割なのかは見当もつきませんw
建物の裏です。管理されているので窓ガラスなどは割られず綺麗に残っています。
建物の横に伸びている金属。何かを支持するためのものでしょうか?まるでレールが空中にあるようです。
ここから建物に電気を通していたのではないかと思います。なんとなくですが。
側面にある出入口から内部を覗いてみます。整理されていますね。変電関係の機械があるのは2Fのようです。
2Fへの階段は封鎖されていました。
再び変電施設へ。稼働中なら絶対に近寄れませんね。
ここにも、お皿のように陶器の碍子が転がっています。
通常、ここまで間近に見ることは無いでしょう。
ふと見上げると、植物に侵食されつつあることに気が付きました。
碍子付きの何かが整然と並んでいます。
知識が無いので相変わらず何が何だかわかりませんが、非常に魅力的な景色ですw
幌内神社
こちら、変電所のすぐ横にある階段です。
階段を登るとそこは神社でした。1880(明治13)年から続いている幌内神社で、本殿は数年前に倒壊してしまったようです。
手水舎は残っているようです。
幌内炭鉱養老坑
こちらは少し離れた場所にある遺構、幌内炭鉱養老坑のボイラー煙突。
煙突なのか煙突の基礎なのかは良くわかりません。
かなり古そうな煉瓦ですね。
坑口は見つけられませんでした。
幌内炭鉱景観公園
最後は幌内炭鉱景観公園内に立ち寄りました。が、時間が無かったので滞在時間18分。ここは偵察のつもりで駆け抜けました。
煉瓦の遺構。カメラのメモリが一杯になったため、恩人に借りたデジカメで撮ってます。
坑口です。説明看板があった気もしますが、読んでるヒマはありませんw
用水路?炭鉱に関係あるのかすら不明ですw
鉄骨が好みですね。
炭車でしょうか。
素敵な遺構ですが、詳細不明です。
これはポケットですね。数々の遺構が見学出来る公園ですが、看板には『危険な箇所もあります、充分注意して散策してください。』とのこと。なんと楽しそうな公園でしょう!自己責任で自由に見学が出来そうですので、ここは後日改めて訪問することにしました。