北海道白糠郡白糠町中庶路にある明治本岐炭鉱。今年も飽きることなく探索してますが、今回は真冬の訪問です。途中で吹雪になりました。
石炭積み出しのトラックステーションです。こちらガレージのようになっている部分と、壁の向こうにも部屋があります。トラックはこのガレージで石炭を積んでいたのではないかと思いますが、窪みは何のためのものか想像つきません。
ガレージに隣接している三角屋根の建物ですが、事務所か休憩室と予想してます。
この建物には階段があり、ガレージの上に登れるようになっていました。雪に気をつけながら階段の中腹で撮影。
トラックステーションの向こうには、小さ目のシックナーがあります。
庶路炭鉱と運炭軌道で接続していたので転車台かもと思っていましたが、炭鉱坑外図を見た感じではここまでレールは来てませんでした。転車台にしては大きいし。
高所から見る沈殿池です。昔の航空写真では、薄っすら水が溜まってるように見えたことで確信、沈殿池で間違いないと思います!
ボイラー(多分)の煙突と、ズリポケットです。
この煙突、よく見ると二重構造で中が煉瓦になっています。
雄別の煙突と比べるとそんなに高くないので、ボイラーじゃないかも?
ズリポケットの前に、鉄管が突き出ています。
相変わらず当時のものと思われるズリが遺っています。
貯炭場の上部、原炭(?)ポケット。昔の航空写真でもはっきり見えるほど、かなり大きな遺構です。先程のシックナーはここから撮りました。
ポケットの下部にはホッパーが並びます。多分貯炭場だったのではないかと。
氷柱と石柱が見られます。
出入口付近には白糠町の家屋調査済証を見つけました。
こちらは選炭施設のようです。複雑な柱は水力採炭方式を採用したためこのような複雑な構造になったと聞いていますが、詳しいことはわかりませんw
水力採炭方式とは、高圧の水を噴射し石炭を掘り崩して行う採炭の方法で、水と一緒に石炭を坑道内から運び出す採炭方式だったかな?この施設では水を送り出したり、戻った石炭を脱水処理したりする施設なのではないかと思いますが、自信は全くありませんねw
太めの鉄管があったような穴があいています。その左にある黒くて丸いシミは何でしょう?怖い!w
大きな機械があったと予想される台座。外壁を貫通する穴は給排気か給排水かな?
どうしても黒いシミが気になりますw
上を見上げてみると、結構な高さがあるのがわかります。
壁は破壊されています。部屋の中にあった機械を出すために開けた穴でしょうか?
壁に残る謎の文字ですが、樋田さんという方が閉山の記念に書いたのでしょうか?
選炭施設の外観です。2階建のように見えます。あと半地下も。
こちらは石炭積出施設です。
ホッパー開口部までの高さがあまりないため、ベルトコンベアかトロッコで運び出していたようですが、ベルコンの台座っぽいコンクリートが点々とあることから、ベルコンで運搬していたと予想しています。
選炭施設までベルトコンベアで繋がっていたのでは?と想像してますが、この建物にはタイヤがやたらと転がっているんです。謎です。
最奥地にある坑口です。密閉コンクリートが剥がれそうです。