相変わらずここに関する情報を見つけられないので、これが何の施設だったのかはわかりません。階段は2箇所ありポケットが6基程並んでいる他は特に何も無いようです。貯炭場だったのかな?
見上げると蛍光灯の跡があります。
ホッパーの開口部には…何でしょうか?落下する石炭の量を調節するもの?石臼のようにも見えます。落ちて来たら危ないので開口部の下には立たないようにしましょう。
別の建物へ移動します。事務所なのか選炭場なのか…?当初選炭は明治庶路炭鉱に専用鉄道で運搬して行っていましたが、明治鉱業から本岐炭砿が独立した後はここ一帯に選炭施設があったらしいです。
どこからが一階なのかはわかりませんが、半地下のようになっています。
やかんのようなものですが、ジョウロかもしれません。
割れたメガネ |
当時のものと思われる残留物がたくさん落ちています。
選炭施設の建物を回り込むと、庇がついた何となく入り口っぽいものが見えます。
再度選炭施設の内部へ。この作業台のようなものや、やけに低い出入り口、天井の跡と壁の穴、選炭場らしいこと以外何一つわかりません。
窓からはポケットが見えます。この建物とはベルトコンベアで繋がっていたと予想。
石炭積出施設? |
正面に2つ、側面に3つの穴が開いています。
左が保守用の出入口で右がコンベア用かな?それとも炭車トロッコとか?
結構高い建物です。
この部分には何かが取り付けられたいたのでしょうか?
原炭ポケットの内部 |
中に入ってみると穴が開いているので結構明るいです。足元にはベルコンの土台なのか、落下口と同じ幅でコンクリートが埋設されています。貨車積出にしては低いので、せいぜい炭車トロッコとか?
タイヤが散乱しています。
最奥部は一段高くなっていて、ホッパー開口部とほぼ同じ高さです。足元はズリなどでふかふかしていて不安定。
日が落ちてきそうなので、急いで奥地の坑口を見に行きます。
少し登ったところで錆びた鉄管といくつかのコンクリート遺構が見えてきます。白い壁の建物跡があります。
坑口一つ目 |
回り込んでみると大砲のようです。
坑口二つ目 |
すぐ横にもう一つの坑口が見えます。
扁額の跡が残っていて格好良いです。
坑口三つ目 |
閉塞コンクリートが剥がれそう。
振り返って見る |
このレールの延長上に、先程の坑口が見えます。斜坑を出入りする炭車用でしょうか?
再度振り返るとこの遺構。これも坑口からの延長上に配置されています。
白壁の建物跡 |
見下ろすと、先程の白い壁の遺構が見えます。中途半端な残り方が不自然です。
崖側には何かの遺構があります。
同じような遺構がいくつかありますが、何でしょうね。
周辺には何かを支えていたようなコンクリート遺構が並びます。
太いパイプでも通っていたのでしょうか?日没が近いので下山します。
あまり高くも大きくもない煙突。
シックナーか転車台です。
米びつを発見。米を入れておいて、ボタンを押すと米が出てくる装置です。現在は密閉型プラスチック容器が主流で、あまり見かけなくなりました。
三角屋根まで戻って来ました。
日没になりましたので、この日は終了。
数日後、遺構の調査を再開。国道沿いにある小さな建物です。屋根も無く残留物も無く、何の用途か、炭鉱関連の建物かどうかすら不明です。
入口の横に配電盤?ブレーカー?スイッチ?
この辺りの地面はピンク色です。ゴムチップ舗装?他には何も無さそうなので、前回見かけて気になっていた”白い壁だけの建物”を調べに向かいます。
白い建物周辺でタイルの破片と地面から突き出た水道管や土管のようなものを発見。
浴槽のようなものも |
浴槽にしては小さいかな。
坑口らしきものも発見します。斜面に沿って取り付けられているので、上から見ただけじゃ気づけないです。
坑口四つ目 |
坑口を背にして見える風景。坑口から真っすぐ進むと白い壁の建物、左側に小さな浴槽という位置関係。
頂上の遺構を目指して斜面を登ります。今回は下から攻めてみることに。
崖下には庶路川の支流が流れていますが、川の向こうに橋脚のようなものがありました。庶路炭鉱と繋がっていた専用線のものかも知れません。
落ちたら大変なことになりますので、慎重に斜面を登ります。謎の遺構は頂上に向かって点々と続いています。
何度か危ない目に遭いながらも無事に到達しました。足元が不安定なのでこの写真を撮るのが精一杯です。
なんとか登りきったところで視界に飛び込んできたのはこのワイヤー。
ワイヤーと言えば、ゴンドラでしょうか?謎の遺構は索道の支柱ではないかと。
近くにはボルトの突き出たコンクリートが並んでいます。あの遺構と関係があるのでしょうか?
コンクリート地帯の近くで、お社を見つけました。