北海道釧路郡釧路町大字跡永賀(アトエカ)村字冬窓床(ブイマ)にある産業遺産を探してきました。住人は昭和59年頃に居なくなり無住集落となりましたが、現在も昆布漁は行われているようで、漁期になると崖下から運搬車両を使って昆布を引き上げていると聞きます。ここにはかつて稼働していた捲き揚げ機や索道の支柱とゴンドラなどが遺っているとの情報を見つけたので、現地を調査してきました。
太平洋シーサイドラインと呼ばれる道道142号脇にある釧路町難読地名看板です。秘境と言って良いのかわかりませんが、この看板で地名や由来はわかるものの入って良いとも悪いとも書かれていないため近寄りがたい、という意味では秘境です。ちなみに下の方にある初無敵←→跡永賀はそれぞれソンテキ・アトエカと読みます。
車止めゲートを抜け、遺構を探しに歩きます。
タイヤ痕があるので車が出入りしてはいるようですが、頻繁に出入りしている雰囲気はありません。野生動物が出てこないかビクビクしながら歩きます。
タイヤ痕はここで途切れ、索道の支柱から下は急斜面となっています。遥か下の方は海岸になっていて建物もありました。一昔前までは、この索道を使って収穫した昆布を崖上まで運搬していたと聞きます。
道路を良く見ると、タイヤ痕が遺っていました。キャタピラのような跡ですが、それ程古くも無さそうに見えます。昆布の季節は7~9月ですので、半年くらい前のものでしょうか?
一通り遺構を確認出来たので、満足して戻ります。
車止めゲートまで戻ってきました。注意書きには、作業車の邪魔になるのでゲート前の駐車はご遠慮願いますと書いてありました。