士幌線の廃線跡2015

2015年10月5日月曜日

廃線・未成線

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国鉄士幌線は1925(大正14)年に帯広-士幌間で開業、全線廃止は1987(昭和62)年。士幌以北を順次延伸し十勝三股まで1939(昭和14)年に全通した路線です。タウシュベツ川橋梁は、1937年の完成でしたが糠平ダム建設によるルート変更で、1955年に廃止となっています。上士幌町を走る国道273に並行していくつものアーチ橋が見られますが、その中でも11連130mアーチのタウシュベツ川橋梁は幻の橋とも言われています。

真夏のタウシュベツ川橋梁

タウシュベツ川橋梁に向かう林道のゲート前です。十勝西部森林管理署東大雪支署で借りた鍵で林道ゲートをオープン。


鍵と一緒に通行許可証も貸してくれます。


タウシュベツ川橋梁は2年ぶり、真夏の訪問は初めてでしたがとても湖底とは思えない風景でした。無数の切り株に緑の草原が眩しいです。この日は8月8日、偶然にも誕生日でしたw


真夏のタウシュベツ川橋梁。


春先はもっと茶色っぽかったのですが、夏は白いんですねw


発電用人造ダム湖『糠平湖』の湖底に遺る11連のアーチです。


いつ崩れるかわからないので、タウシュベツ川橋梁の周辺にはロープが張られています。


この年は8月の時点でまだ水没していませんでした。


少しずつ、ダム湖に水が蓄えられていく様子。


以前はここまでロープを張ってなかったような気がします。路盤に上がる者がいるんでしょうか。


どうしても気になる、崩落部分。


右から数えても左から数えても6番目になるアーチ、つまりど真ん中のアーチの側壁が無くなって、中身が溢れていますね。これが、見納めと言われている理由なんです。

秋の士幌線探索

国道273号を北上して行くとまず目に入る遺構、士幌線の第三音更川橋梁。長さ71mで、音更川を渡っています。


アーチ橋と水鏡で○になるのを狙いましたが無理でしたw


河原に降りました。


この辺りは紅葉と、釣りでも有名な景勝地なんだそうです。


国道側に回り込みました。橋の裏側に何か見えます。


よく見ると、橋の裏に立派なスズメバチの巣がありました。


現役の巣ではなさそうなので安心して接近します。


第三音更川橋梁の真下まで来ました。


探索仲間がタウシュベツ川橋梁の北にある林道の鍵を受け取るため、十勝西部森林管理署まで行くことになりましたので、糠平駅跡で待機します。


駅跡は現在、上士幌町鉄道資料館が建っています。ドアの左には開館中とありますが、右側には休館とあります。今となってはどっちだったのか覚えてませんw


一瞬だけ立ち寄った、第二音更川陸橋です。1936年建設、長さ63mだそうです。


第六音更川橋梁に立ち寄りました。国道からは木々に阻まれて見えない7連アーチ橋、ここは初めての訪問です。


『この建造物は貴重な国民的財産です』という文化庁登録有形文化財プレートが、貴重な橋脚に直付けされてます。微妙w


これは枕木かな。周りにいくつか落ちています。


第六音更川橋梁の梯子は錆びていますが、しっかりと遺っています。


対岸の取り付き部分ですが、アーチ橋の脚が一部分が無くなっています。どうやら下流のほうに流されたようで、それらしいコンクリートが川の中にありました。


こうして見ると浮いているようで危なっかしい感じ。路盤の上には乗らないほうが良さそう。


アーチを下から見上げてみました。


コンクリートの劣化も激しいですね。


第六音更川橋梁、路盤の様子です。


カーブしているのがわかりますね。


先程まで居た河原を見下ろします。


結局林道の鍵を入手するのに手こずったため、タウシュベツ川橋梁への到着は夕暮れ間近となりました。


10月のタウシュベツ川橋梁。冠水の時期に来たのは初めてでしたが、残念ながら風が強くてメガネとはならず。


なんだかんだでマジックアワーに突入しました。


時刻は17:30。こんな時間まで滞在したのも初めてでした。


夕暮れのタウシュベツ川橋梁は素敵ですね。


そして遂に…辺りは真っ暗となります。


タウシュベツ川橋梁の周辺には余計な明かりが無いため、星空が素晴らしく綺麗です。ただ、まだ10月と言えども現地はとても冷え込むので寒さ対策は必須ですね。


道東方面に帰宅するので、鍵と許可証の返却の任務を受けました。


十勝西部森林管理署東大雪支署の裏口。ここの鍵返却ポストに投函します。


任務完了!

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