かつての北海道野付郡別海村に存在した簡易軌道、別海村営簡易軌道風連線の奥行臼停留所跡地です。
風連線のはじまりは戦前の厚床~風連までの植民軌道で、昭和38年頃までは馬力に頼っていたようです。
廃止は昭和46年。跡地にはお色直しされた保存車両と共に『風連線の歴史』と『保存車両の概要』について、詳しく説明している看板が設置されています。
この看板、別海町教育委員会と釧路製作所によるもののようですが、戦跡でも見かける別海町教育委員会さんはいつも良い仕事をしますね!
保存車両と転車台
標津線支線奥行臼駅からほど近い場所にあります。
旧村営軌道風連線の案内板です。
これで歴史がわかります。
こちらは内燃機関車、6tディーゼル機関車(加藤製作所)です。
アンカーボルトまでしっかりと残る転車台です。
翌年に再訪しました
今回はもう少し詳しく見ていきます。
加藤製作所製6tディーゼル機関車。
窓越しに覗いた運転席の様子です。
KATOWORKS TOKYO のロゴがあります。
釧路製作所製の8t自走客車(気動車)と、当時の愛車 HONDA製のFIT HYBRID RS。
プレートには 釧路工場 型式KSC-8 昭和38年11月製 製造番号304 との記載。
駅舎詰所にさりげなく貼ってある、当時の構内図です。
せっかくだからトリミング。
ミルクタンカー積換設備の建物は既に更地となっていますが、三線式大型機関庫はまだ残っているようです。
今回は機関庫の隣にある名も無い建物まで見学しました。
とは言え放置物件のようで、もの凄い藪が行く手を阻みます。
ここは秋に来るのが良いようです。
藪漕ぎして突入します
注意すべきはダニ。
気をつけながら藪漕ぎで突破し、三線式大型機関庫へ到着。
せっかく来ましたが、やっぱり何も残されてないようです。
機関庫の天井は穴だらけで危ない状態になっています。
雰囲気が良さそうなので確認に行きます。
名もなき建物へ
こちらは先程の構内図に載っていた名もなき建物です。
ドアが転がっているだけで何もありませんが、何の建物だったのでしょう。
トラックのガレージか何かでしょうか?
なんとなく作業台のような感じのものが遺っています。
壁にはいくつかのスイッチが見られます。
ほとんど何も無い建物でしたが、放置されているようなのでいつかは壊れてしまいそうですね。
以上、別海村営軌道のレポートでした!