和歌山県和歌山市の北西に浮かぶ無人島『友ヶ島』は、沖ノ島・地ノ島・虎島・神島の4島を総称したもので、太平洋戦争が終わるまでは『由良要塞』を構成する一部として1889(明治22)年から沖ノ島に5箇所の砲台と虎島には堡塁が造られ、軍の管理下に置かれてきました。
戦後には国立公園として遊歩道などが整備され、現在は当時の砲台跡などが見学出来る観光地となっています。
そんな友ヶ島を7年ぶりに訪問してきました。
大阪万博の翌日に無人島w
友ヶ島行きの前日は大阪・関西万博でした。唯一予約に成功したパビリオン、2か月前抽選で当選の『GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION』にて記念撮影w
ガンダムパビリオンの後は会場内を行ったり来たりで気が付けば25,000歩を超えるほど歩いていました。これは日頃運動不足の人間にとっては大ダメージです!
加えて当日の最高気温は35℃という、北海道の中でも比較的涼しい場所にあたる道東で暮らす者にとっては信じられない気温であり、足腰へのダメージ蓄積量は計り知れないものとなった状態で友ヶ島に挑みますw
加太港からフェリーで友ヶ島へ上陸!
前日の疲れは当然全く取れておりませんが、実に7年ぶりとなる友ヶ島汽船フェリー乗り場からスタートです。前回は往復2,000円だったフェリー運賃が、燃料費高騰の影響か2,500円へ大幅値上げとなっていましたが気にせず乗船。
友ヶ島の最高気温は前日の夢洲と同じ35℃というなかなかの暑い日でしたが、そこそこ乗船客もおり9割方は大学生くらいの若者でした。
フェリーが加太港を出発し10分程経過したところで島が見えてきます。これは恐らく虎島で、航路的には地ノ島と虎島の間を通っているようです。
多少揺れはしましたが、船酔いする前に到着するので大丈夫w
今回のターゲット
前回、2018年訪問時には青◆の4箇所を回りました。なので今回は赤◆の『第四砲台』『第五砲台』『海軍聴音所』『虎島堡塁』を目指すつもりでした。
…が、『虎島堡塁』(地図右上)は以前から立入禁止となっており、念のため友ヶ島管理事務所で確認してみてもやはり未だ立入禁止とのことでした。
虎島手前にある閼伽井(あかい)の碑までは行けるようになったようですが、通行許可証(同意書)が必要です!とのことでしたので、『第四砲台』→『第五砲台』→『海軍聴音所』の3箇所で我慢することにしましたw
友ヶ島に上陸!
加太港から待ち時間込みでだいたい30分くらいだったかな?無事に友ヶ島上陸を果たし、7年ぶりの野奈浦桟橋…でしたが3点ほど気になることが…
- その1、「マムシ注意」の警告。前回そんなのあったっけ?気をつけます。
- その2、ひときわ目を惹く「サマータイムレンダ」というアニメ作品のポスター。友ヶ島が舞台なんですかね?
- その3、すぐそこ「らぴゅカフェ」。そんなあからさまな店名でしたっけ?でも久しぶりに食したクリームソーダは美味しかったです!w
看板の横にあった要塞砲弾
現在地基準で見るとわかりやすいのですが、今見ると上が南で下が北になってて見づらいですw
虎島のところには注意書きがあり、堤防が途中で崩れて危険なので渡ることが出来ませんよと書いてます。タイミングに恵まれれば自己責任で行けそうな気もしますが、今回は完全プライベートの旅行ではないので無理出来ません。
第四砲台を目指して山歩き開始
前日の歩き疲れでスタートから足が重いというハンデを抱えながら、いきなり今探索のメインディッシュである『第四砲台』へと向かいます。疲れが抜けておらず、歩けなくなるかも知れないので動けるうちに行っておく作戦ですw
歩き始め、まあまあな上り坂が続きます。左の階段が近道だったのですが、右の道を折り返して来てから気がつきました。無駄なエネルギーロスw
山登りが続きます。友ヶ島第四砲台は標高80mの山頂部にあるので、この先も登りが続きます。
標識ナンバー20、小展望台との分岐を直進!この先は一旦下り坂となります。
虎島方面との分岐点に到着しました。虎島方面に行くなら同意書書いてきてね!という注意書きが掲示してあります。
標識ナンバー23、第四砲台まであと0.6km。
神島遥拝所にて
少し進んだ所には神島遥拝所。木々の間から上陸禁止の島「神島」を遥拝出来るポイントになります。遥拝所とは、参拝困難な場所にある神仏を拝むための場所なんだそうです。
…マムシに出会いませんように祈りますw
第四砲台に到着!
第四砲台の説明です。
- 備砲:28cm 榴弾砲 6門
- 砲座:4砲座 2門 計8門
と書いてありますが、概略図を見ると3砲座しか載ってませんね。
あと一つの砲座、12cm加農砲2門もどこかにあったようなんですが、書いてませんね…消失したのかな?…まあ概略図ですので。
立派な営門の奥に見える建物は監守衛舎です。足元を見ると土嚢がびっしり敷きつめてあり、地面を整備したことが窺えます。
ここ友ヶ島第四砲台は、3年前(2022年末くらい)まで立入禁止になっていたようです。
監守衛舎
とりあえず監守衛舎の建物を見学。建物には既に屋根が無くジャングル状態となっており、周辺にはトラロープが張り巡らされ近づくことを拒んでいます。
注意書きにはマムシ注意!と、崩落の危険があるので中に入らないでください!と記載されています。
入れないので覗いてみましたが、瓦礫の山で何が何だかわかりませんね。
建物横手。ここから見ると、ギリギリ落ちずに頑張っている屋根の木材が見えます。
確かに今にも崩れ落ちてきそうです。
建物の裏手です。木々が凄いのでこれ以上奥には進めません。
逆側から確認してみましたが状況は変わりませんね。見えるものは木々だけです。
最後に少し引いて一枚。建物の内部は荒れていましたが、レンガの壁だけは綺麗に遺っていますね。
いよいよ魅惑の地下空間へ!
ここ第四砲台には親切にも貸し出し懐中電灯が備えられていますので、ライトを忘れた人も安心して入れます。
3つの約束は守りましょうねw
ちなみに私はこの日のために通販で購入した、ちょっと強力なLEDライト兼モバイルバッテリーという優れもの(買ってすぐLED一部欠けましたが)を持参してきてます。
連絡口から見ると、3部屋は中で繋がっているのがわかります。
入ってきた方向を確認。
隣の部屋に移動しました。
ここの天井には丸い穴が開いています。
これは、伝声管?いや、通気口でしょうか。
外の方向を確認。
足元にはカマドウマを確認w
見た目は不快ですが、カマドウマは益虫です。別名、便所コオロギ。
三つ目の部屋に移動したところで振り返ります。
外に出るところ。
左翼側トンネル
掩蔽部の前にある、先ほど見えていた左翼トンネルから地下通路に入ります。






































