掩体壕(別海町・標津町)

2022年10月2日日曜日

軍事遺構(北海道)

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北海道野付郡別海町の『陸軍計根別第一飛行場の有蓋掩体壕群』と北海道標津郡標津町の『川北海軍航空基地の戦闘指揮所』の2箇所を同じ日に訪問。旧日本軍には空軍が存在しないため大日本帝国陸軍と大日本帝国海軍はそれぞれ航空戦力を保有していました。同じ日に見てきたのは両者間の距離が約40kmと近いためですが、急に思い立って撮りに行ったため日没に間に合うかどうかというタイミングとなってしまいましたw

まずは『陸軍計根別第一飛行場の有蓋掩体壕群』。群となっていますがここにあるのは1基だけです。


場所は北海道野付郡別海町本別。掩体壕の手前に立派な案内板が設置されています。1942~1943年頃に造られたもので、3つの有蓋(屋根あり)掩体が現存しているとのこと。ということはあと2基が周辺にあるようです。


正面。ここの牧草は掩体壕を中心として円を描くように刈り取っているような雰囲気。


訪問当日、掩体壕の周りでは何台ものトラックが絶賛牧草作業中だったので、あまりウロウロせず去ることにします。


道道13号を跨いで南下、1基目の掩体から2kmほど離れた場所にそれらしいものを発見しました。こちらが2基目です。ここに案内板は設置されてませんが季節が良かったのか遠目で見てわかりました。道路からはかなり遠いのですが牧草地なので入ることは出来ません。


そこで掩体壕の横に周ってみたのですが、木々に覆われていて姿を見ることは出来ませんでした。


すぐ近くにもう1基ありましたが、遠すぎて良くわかりません。カマボコ型のあの形は多分3基目の掩体壕です。『陸軍計根別第一飛行場の有蓋掩体壕群』はコンプリートとします。


ついでなので、現在別海フライトパークとなっている『計根別第一飛行場の格納庫基礎』を見学。基礎なのか壁なのか良くわかりませんが、家(民家?)に続く舗装路を挟んで同じようなものが逆向きにもう1列ありました。日没が近づいてきたため多少焦りながら次の目的地へ、40kmほど北上します。

計根別飛行場など別海町歴史文化遺産についてはコチラ


約40分車を走らせ『川北海軍航空基地の戦闘指揮所』に到着。思いつきで撮りに来たので日没が迫ってます。場所は北海道‎標津郡‎標津町‎川北。駐車場・案内板あり。この駐車場の反対側には滑走路があったのですが、標津町とシャープが協定を結び2014年から最大出力1万kWの太陽光発電所『シャープ知床しべつ太陽光発電所』が稼働しており、現在はソーラーパネルで埋め尽くされているようです。訪問時は知らなかったので写真は撮ってませんw


代わりにGoogleマップを貼っておきます。中心にあるのが駐車場です。滑走路の全体は縮小して御覧くださいw


案内板その1『川北海軍航空基地』。


川北基地配属兵からの手紙が載っています。読みやすいように加工済み。


地図拡大。戦闘指揮所と書いて赤丸で囲っている部分が駐車場です。


案内板その2『戦闘指揮所』。撮るものが少ないので看板ばかりの記事になってますw


戦闘指揮所と言っても、この連絡通路(図の右上)くらいしか見ることが出来ないようです。管理者に頼めば中に入れてもらえるという情報もあります。


看板から戦闘指揮所の連絡通路まではロープで誘導されています。どうやら日没には間に合いそうです。

ここから木の階段を降りると連絡通路。地下施設なので低い位置にあります。


坑道は鉄格子で封印されています。管理物件なので仕方ないですね。


鉄格子にカメラを突っ込んでライトを当てて撮影。トンネル内にシャッター音が響きます。図面によると、幅1.5mで通路は19m続いているようです。


トリミング加工するとこんな感じです。奥に見えているのは指揮所の壁でしょうか?何だか良くわかりませんw

川北海軍航空基地についてはコチラ


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