北海道三笠市の幌内炭鉱の跡地を整備した景観公園で、110年の歴史を持つ幌内炭鉱の記憶を遺すための自然公園、『幌内炭鉱景観公園』です。2013年以来、今回で3度目の訪問となりました。公園内の遺構はほぼ自由に見学出来るという、大変素晴らしい公園です。
2013年以来の訪問ですが、今回は雪景色。これは重液選別装置の基礎です。夏場はそれなりに人が歩いている公園内ですが、雪景色になったこの日は全くの無人でした。
思えば前回訪問時、ここでコスプレ撮影が行われていたため二階へ行けなかった建物です。
仲間が二階は安全だ、のサインをくれてますw
正面には未踏だった二階への階段。手前の溝は何でしょうね?
二階からは我々の車と、その向こうにも選炭場の遺構が見えます。
コウモリの住む原炭ポケットの内部に潜り込んでみます。
内部は氷の世界になっています。凄い氷柱です。
ポケットの内部はあんまり安全じゃないような気もします。
建物は半壊状態なので、内部は意外と明るいです。
残留物や設備の一部なんかも遺っていました。
シューターでしょうか。金属が遺っています。
割れてない電球までありますした。
頭上には落ちてきそうな機械もありますので、やはり内部は危険ですね。
原炭ポケットの外観です。壁が破壊されほとんど残ってません。
前日が猛吹雪だったので、雪が凄いです。雪の向こうに緑色の看板が設置された建物が見えます。
緑色の看板には0号ベルトコンベアー原動室。原動機室?モーター室ですかね?
300馬力捲揚機の土台を横目に見ながら常磐坑坑口に向かいます。天井が真っ黒になっていますが、火災か何かの跡?
坑口神社の両サイドには常磐坑の坑口が並びます。
副卸の斜坑坑口です。ガス抜きの管が傾いていますね。
密閉した日付がペイントされ、坑口の前に常磐坑の扁額が安置してあります。
こちらは本卸側です。
坑口神社の目の前にある捲揚室の遺構からは、先ほど見た原炭ポケットが見えます。
今回は捲揚室の階段を降りてみることに。
ベルトコンベア捲揚のような機械には、腐食のため危険だからかトラロープが張ってます。基本、立入禁止の場所がほとんど無い公園ですが、危ないものにはこのような対策を施してあるようです。
降りてきた階段を見上げます。錆び錆びで、いつフランジが外れてもおかしくない状況ですね。
ここには電気系の配管などが遺ってて面白いです。
古い電話機のようなものもありました。
使用の際の注意条項が書かれています。
手回し発電式でしょうか?ハンドルがついています。幌内炭鉱自然公園は安全に配慮して整備されているとは言え、足元が雪で見えない季節にはあまりウロウロしないことをオススメしますw
今回の旅は初日に昭和炭鉱、車中泊を経て幌内炭鉱という過酷な日程でした。途中、眠気覚ましに美蔓パノラマパークに立ち寄り星空を撮影しましたw