(羽幌炭鉱跡#2の続き)
北海道苫前郡羽幌町にある羽幌炭鉱、羽幌本坑の運搬立坑を堪能したあとは立坑に付帯している、正式名称は知りませんが、安全灯室や浴場・繰込所などがある立坑事務所を探索します。
長いコンクリート鍾乳石が年月を感じさせます。
奥には湯沸室のプレートが。
給水湯管らしきものが残っていますが、給湯器が設置されていたのでしょうか?
これは更衣室だったかな?何もありません。
ウロウロしてたのでわからなくなってしまいましたが、雰囲気的には玄関かな?w
割れた硝子が残っていますね。
安全灯室の方へ戻って来ました。安全灯の充電室でしょうか?
詳しくは知りませんが、防爆型キャップランプを充電する部屋?
足元にあった木箱には、びっしり番号札が。安全灯の管理用?
安全灯の取り扱いについて掲示されています。
『液漏れ防止のため安全灯は横にしない』『セルフサービスになって居るので各自清掃』『充電の際には充電状態の確認を必ず行う(メーター確認)』『坑内で安全灯の蓋部及びレンズ部は絶対に開けないこと』
…などと書かれています。これを読むとどういう安全灯だったのかなんとなく想像出来ます。メーターというのはバッテリー残量のことでしょうか?
ここにも小さく充電室内禁煙の掲示と、ガスの漏出に関する注意があります。
常に保安意識を持つよう喚起しています。
位置関係は憶えてませんが、近くにあった暗い部屋。
こちらはボイラー室?真っ暗な部屋でしたが配管が行き交っています。
浴場の入口には、入浴心得が掲示されていました。
読んでみると『タバコは進発所でお喫み下さい』というものが何となく気になったので調べてみたところ、まず進発所については『繰込所のことを太平洋戦争で戦意高揚の一つとして進発所へ改称したものが戦後もそのままになっていた』と太平洋炭礦(釧路市、現コールマイン)の資料にありました。
それと『お喫み』という表現については、昔はタバコを『喫む(のむ)』と言っていたそうです。つまり『タバコは繰込所で吸って下さい』ということのようです。
それと備え付けの”ポマード”というのも気になりますが、当時は流行っていたのでしょう。口裂け女のイメージしかありませんがw
通路の壁には、今で言うタイムカード置き場?もしくは当時もタイムカードだったのでしょうか?
1列50人分の番号がありますが、何列あったのかは未確認。
カードには『操業証』と書いています。入出坑管理用か、身分証明的なもの?
カードには触れてないのでこの下がどうなっていたのかは未確認です。
操業証ホルダーの向かい側には、繰込のプレートのある部屋が。
低い位置に小窓が並んでます。
繰込の部屋近くには捜検室があります。
間違ってもマッチやライターなど坑内に持ち込まないよう入坑前の服装チェックなどを行う部屋ですね。
立坑事務所の外へ
立坑付帯施設の探索を一通り終え、外に出ました。これらはタワーの周辺にある選炭関連施設だと思います。
ずいぶんと角度のついた遺構ですが、何でしょうね。ベルコン?
これは、もう何だかわかりません。写真右奥に見えているのは、冒頭の積込ホッパーです。
水が溜まった通路?があります。
これは主選機への通路なんだそうです。
奥に行けば選炭機の中枢に行けそうですが、水が溜まっているのでやめておきます。12月なので氷っていても良さそうなものですが…?





































