北海道白糠郡白糠町西庶路チプタナイの明治庶路炭鉱跡地。西庶路の町外れから山中に入ると、まず見えてくるのは変電所と言われる建物です。更に奥地、庶路川の支流を渡ったところには巨大な石炭積込ホッパーの遺構があります。今回、そのホッパーの延長線上に坑口を見つけました。
選炭場から西の方向に専用線軌道が伸びています。軌道の終点近くに書かれている文字は、『二坑坑口-捲揚』と読めます。
ホッパー付近に来ました。この窪み、雪に覆われていたら自然の落とし穴になります。
選炭場の方向を確認します。良く見ると我々以外の足跡がたくさん残ってました。
左の遺構がホッパーで、少し高い位置には選炭場の遺構がたくさん並んでいますが、何が何だったのかはわかりませんw 何度か来ているのでどの辺りに穴があいてるのか把握してはいますが、突然の穴も多く冬の探索は危険なのでオススメ出来ません。ちなみに、手前には川が流れています。
今度は上階へ。緑は苔でしょうか。苔の多くは真冬でも緑色を保ち、数十年以上も生き続けるものもあると言います。
ボロボロコンクリートの遺構。
一通り選炭場遺構を確認しましたが、ほとんど何だかわかりませんでしたw
換気口らしき穴があります。
入り口には碍子の遺る蛍光灯跡らしきものがありますが、資材倉庫でしょうか?
内部には、換気口以外何もありません。コンクリートが剥げ落ち、煉瓦が見えています。
煉瓦造りの資材倉庫ですかね?北の細道さんによると、コンプレッサー室だそうです。
こちらは油倉庫の建物です。赤いものが気になりますが、ペンキでしょうか?
油倉庫の裏には、ドラム缶がたくさん置いてあります。
油倉庫の窓。
アーチ橋までやって来ました。昔の水道管と思われるものが大きな氷柱を作っています。
アーチ橋を抜けました。
よく見ると天井にはスズメバチの巣がありました。夏場来なくて良かったw
現在は林道の橋になっていますが、昔は鉄道橋だったのかも。
このアーチ橋の延長上には運炭専用線の隧道がありますので、頑丈な造りを考えても鉄道橋だったのかも知れませんね。
こちらは変電所だった建物です。
夏には気が付かなかったコンクリートの土台。鉄塔の基礎かも知れません。
よく見ると、足跡がたくさんついてます。この辺りに人が出入りしているのでしょうか?
入口は全部で3個所あるようです。
入口の脇にはズタ袋がいくつか置いて?ありますが、何が入っているんだろう。
来る度に何故か移動しているマネキンの首が転がっています。
へんな落書きの部屋ですが、以前はここに生首が置いてありました。
この建物に残された唯一のドア。裏口っぽいです。
最後は運炭軌道の隧道です。相変わらずクラックがすごい。
真冬の隧道は氷の世界になっています。
途中で崩落しているうえ内部にいくつもの亀裂が走っているので大変危険ですが、その亀裂から染みだした雪解け水により、面白い形の氷柱が作られます。
我々の中では『ニョロニョロ』と呼んでいますw
まるでこちらを見ているようw