2014年、主催:札幌市立大学&共催:NPO法人炭鉱の記憶推進事業団により行われた『そらち炭鉱の記憶アートプロジェクト』。今回の会場は[夕張清水沢][奔別][北炭送電線鉄塔の道]の複数箇所開催でしたが、時間の都合で清水沢・奔別会場のみの見学となりました。
清水沢会場(夕張市)
1926(大正15)年に北炭の自家発電施設として完成した北炭清水沢火力発電所です。周辺炭鉱の相次ぐ閉山に伴い1992(平成4)年に廃止となりました。1997年から東亜建材工業が施設の解体を進めてきましたが、2011年の夕張清水沢アートプロジェクトを機に解体を中断。現在、発電所は4分の1を残した状態でこの地に遺されています。
相変わらず計器類がたくさん並んでいましたが、アート作品はありません。
今回は会場を分散して開催したためか、見学客も係員も見かけません。
ここから向こう側は相変わらず立入禁止となっています。
2Fへの階段ですが、今回はライトアップもありません。
詰所の電話と、引き出しにはキラキラしたものが入っています。前回もあったかどうかは憶えていませんが、恐らくあったのでしょう。
運炭係員詰所二階の小部屋です。窓から植物が侵入を試みています。
二階は前回封鎖されていましたが、今回は封鎖されていませんでした。
発電所に粉炭を送り込む運炭施設です。アート作品の展示はありませんでした。
奔別会場(三笠市)
次に奔別会場へ向かいました。住友奔別炭鉱立坑櫓です。この石炭積込ホッパーは1960(昭和35)年の奔別立坑完成時に増築されたようですが、こちらは従来部分の方向です。増築部分とは屋根の形が違います。
改めて鉄骨を眺めてみると、石炭で煤けているのがわかります。
こちらは増築部分の方向。前回も見ましたが、この円筒状のものは何でしょうね?
今立っているこの場所が、従来部分と増築部分との丁度境目になるようです。写真は従来部分の方向です。※2021年頃、従来部分が雪の重みに耐えられなくなり屋根が倒壊したようです。