2014年、主催:札幌市立大学&共催:NPO法人炭鉱の記憶推進事業団により行われた『そらち炭鉱の記憶アートプロジェクト』。
今回の会場は[夕張清水沢][奔別][北炭送電線鉄塔の道]の複数箇所開催でしたが、時間の都合で清水沢・奔別会場のみの見学となりました。
これまで2011年・2012年と見学に来ていましたが、今回はあまり力を入れてないような印象、というのが正直なところです。
遺構をじっくり見学できるという点では良かったのかも知れませんが、なんとなく寂しいw
清水沢会場(夕張市)
1926(大正15)年に北炭の自家発電施設として完成した北炭清水沢火力発電所です。
周辺炭鉱の相次ぐ閉山に伴い1992(平成4)年に廃止となりました。
1997年から東亜建材工業が施設の解体を進めてきましたが、2011年の夕張清水沢アートプロジェクトを機に解体を中断。現在、発電所は4分の1を残した状態でこの地に遺されています。
メイン会場の清水沢火力発電所です。
3年ぶりの訪問となりましたが、前回と違いほとんど人が居ません。
メイン会場の内部へ
相変わらず計器類がたくさん並んでいましたが、アート作品はありません。
2011年の清水沢アートプロジェクトと比べると、すごく寂しい状態です。
今回は会場を分散して開催したためか、見学客も係員も見かけません。
ここから向こう側は相変わらず立入禁止となっています。
2Fへの階段ですが、今回はライトアップもありません。
2Fの様子
唯一のアート作品
メイン会場をあとにします
発電所を出て貯炭・運炭施設に向かいます。
前回に比べ、スタッフ・お客さん含めてあまり人に会わなかった印象でした。
サブ会場へ
こちらは貯炭場です。前回のアート作品はすっかり撤去済みのようです。
詰所の奥にある手洗い場です。『節水 みんなで守ろう』と書いています。
古い机と機械の操作盤です。
詰所の電話と、引き出しにはキラキラしたものが入っています。
前回もあったかどうかは憶えていませんが、恐らくあったのでしょう。
運炭係員詰所二階の小部屋です。窓から植物が侵入を試みています。
サブ会場の2Fへ
二階は前回封鎖されていましたが、今回は封鎖されていませんでした。
発電所に粉炭を送り込む運炭施設です。アート作品の展示はありませんでした。
今回は清水沢・奔別の2会場開催だったので人が分散されたからか、あまり人をみかけませんでした。
奔別会場(三笠市)
こちらは同時開催の奔別会場。住友奔別炭鉱立坑櫓です。
メイン会場の中へ
この石炭積込ホッパーは1960(昭和35)年の奔別立坑完成時に増築されたようですが、こちらは従来部分の方向です。
増築部分とは屋根の形が違います。
改めて鉄骨を眺めてみると、石炭で煤けているのがわかります。
こちらは増築部分の方向。
前回も見ましたが、この円筒状のものは何でしょうね?
今立っているこの場所が、従来部分と増築部分との丁度境目になるようです。
写真は従来部分の方向です。
※2021年頃、従来部分が雪の重みに耐えられなくなり屋根が倒壊したようです。
(参考:清水沢アートプロジェクト2011 / 奔別アートプロジェクト2012)