電波警戒陣地跡(釧路市)2012

2012年5月20日日曜日

軍事遺構(北海道)

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釧路市桜ヶ岡8丁目の道道沿い、小高い丘の上に2基の戦争遺跡が今も遺されています。電波警戒陣地(レーダーサイト)と言われる軍事遺構で、1基はバリケードで囲われているため近づくのは困難ですが、もう1基は野ざらしとなっています。2012年訪問当時、何の情報も無く探索。相変わらず、他地域の教育委員会のような保存活動は一切見られませんね。

丘の上の軍事遺構
道道113号を走っていると見える、煙突付きの建物です。訪問当時はネットの情報も乏しく、噂で聞いて初めて存在を知りました。今やGoogleマップの航空写真でも確認出来ます。


丘を登りました。遺構の周辺は窪んでいますね。


当初思っていたよりも大きい建物です。


煙突のようなコンクリートには、四方に穴が開いていました。煙突のように見えるのは、カモフラージュのため?


窪みを降りると連絡口があります。


連絡口1
こう見えても入口は意外と広く、容易に中へ入ることが出来ました。


内部を確認。将棋の駒のような形です。外観ではいくつかの煙突が並ぶ集合住宅のように見えましたが、一つに繋がった部屋だったとは。写真奥に一箇所だけ穴があいていますので、あの煙突はやはりダミーですね。


内壁の状態
内壁にはもの凄い白華現象が出てます。


足元の様子
足元は泥とゴミだらけで埃っぽく、湿気が高いためなんとなく息苦しいです。子供の頃はここで遊んでいたという知人が居るので、地元では有名だったようです。


連絡口2
こちらの連絡口は幅が狭く、土砂で半分埋まっており通ることは出来ませんが、中で繋がっているので関係ありませんw


寄りすぎてどこの部分かはわかりませんwが、物資の乏しい時代なので質の悪いコンクリートだったことは確かですね。


もう1基の遺構
目と鼻の先に同じような造りの遺構がもう1基見えていますが、太平洋炭礦によるバリケードと立入禁止の文字があり、こちらの遺構には近づくことが出来ませんでした。



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