昭和炭鉱跡(沼田町)2015 その壱

2015年11月8日日曜日

炭鉱(昭和)

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北海道雨竜郡沼田町、ほろしん温泉の北にあるホロピリ湖から更に北に位置していた明治鉱業昭和炭鉱は、1930(昭和5)年の開坑から僅か40年足らずで終焉を迎えた1969年閉山の炭鉱です。1954年の最盛期には4000人ほどが暮らしていたようで、今も炭鉱住宅アパート群や隧道マーケットという世にも珍しいトンネル内商店街など、閉山後無人となった炭鉱街でその遺構を見ることが出来ます。

昭和二股林道のゲート前です。ここから幌新太刀別川に沿って片道4.5kmくらいの道のりをひたすら歩きます。ゲートが設置されており、道路も一部崩落しているため車では入れません。隧道マーケットは後回しに、まずは炭住アパート群をまっすぐ目指します。


ゲートから徒歩30分くらいで第六号橋まで到達。昭和炭鉱は、昭和4年の開発当初よりヒグマの出没に怯えていたというくらいの山深い場所にあるため、警戒しながら歩くことになります。


幌新太刀別川に見えるのは鉄道橋台でしょうか?昭和駅まで留萌鉄道の炭礦線が通っていたようです。


こちらは小中学校まで続く道かな。


この建物は小中学校の跡?少しだけ遺っています。


学校と思われる建物の裏には、花壇か何かで使っていたような瓶が地面に多数刺さっていました。


寄り道しながらもゲートから徒歩1時間15分ほどで炭住アパート群が見えてきました。


これが昭和炭鉱のアパート群!初めて見ました。コンクリートブロック造ですね。


炭住アパートは全部で10棟ほど並んでいるようです。


右を見ても左を見ても炭住アパート。往時の賑わいを想起させます。


アパート内部には棚や壁などの木材が多く見られます。


苔と枯れ葉に覆われる階段。


既に屋根が無い状態ですので、内部の崩壊はかなりのものです。


更に山奥へ進みます。


一つ一つ見てみたいのですが、全てを回るのは無理そうです。


アパート群から更に奥地、離れたところにはツートンカラーに塗装された建物が1棟だけポツンと遺っています。


上が黄色で下がピンクのツートンですね。


内部を見ると、屋根も2Fの床もなく壁だけになっていました。


だいぶ塗装が落ちてきているようです。


当時の地図によると、この辺りにも建物が並んでいたようですが、何故かこの建物だけが遺っています。


これは門柱でしょうか?


1棟だけ遺るピンクの建物から更に山奥へと来ました。


これはプール跡のようです。梯子がプールっぽいですw この街にはプールまで備えられていたんですね。まだ舗装が珍しい時代、この街には舗装道路があったようで財政的に潤っていたのでしょう。


小川ではレールを見つけました。


最奥地からアパート群まで戻ってきました。


再びアパートを探索。


ここは激しく崩壊していますね。


ここには、木製の扉が残っていました。


各棟を見て回ります。


鮮やかなチェックのテーブルクロスというか棚のシートが異彩を放っています。


内壁が剥がれ、散らばっています。


これは窓かな?


棚?神棚でしょうか??


とりあえず目に付くものを写真に収めます。


トイレの注意書きをみつけました。あまり見かけないものです。

お願ひ
一.便器の中に綿、布切、新聞紙等を捨てないで下さい
一.用便後は必ず前面の把手を下に押して水を流して下さい

把手を押すと水が流れるようになっている、ということは水洗トイレですかね?と言っても、現代のように下水道に流されていたわけではなさそうですが。


これは大便器でしょうか?落ちてしまってます。


アパートに遺る殆どの階段には、瓦礫が積もっていました。


炭住アパート群を離れ、隧道マーケットを目指します。途中で見かけた煉瓦の建物。


剥がれた煉瓦が積まれています。


中には何もなく、煉瓦の壁だけが遺っています。


何かが設置されていたのでしょうか?白い跡が遺っています。


地元にある煉瓦倉庫もこんな感じですが、壁しか無いので何の建物かは不明です。



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