北海道勇払郡むかわ町にあるトーチカ探訪のレポートです。
勇払平野の防衛陣地には多数の遺構が現存しているようですが、その内むかわ町にある3箇所、『チンタ浜踏切トーチカ』『鵡川河口トーチカ』『汐見海岸トーチカ』を、初めての土地なので迷いながら探してみました。
謎のチンタ浜踏切
チンタ浜踏切と書いてありますが、近くにチンタ浜という浜は見当たりませんので由来が気になります。
カタカナということにも意味があるのでしょうか?
アイヌ語地名というわけでも無さそうですし。
踏切の近くにある『チンタ浜踏切トーチカ』です。
このトーチカは農地の中にあるため防護ネットが張られて近寄れません。
足元にはこんな看板が倒れており、エゾシカ対策に設置したゲート・自由に開け閉め可・終わったら必ず閉めてね、と書かれていてます。
北海道では良くあるやつで、確かに開けられそうなゲートはありましたが看板がこんな状態で倒れてるので迷ってしまいます。
で、結局、ゲート開けるのも面倒くさかったのでネットの外からで我慢しましたw
銃眼の様子はこんな感じで段々がついています。
次のトーチカ『鵡川河口トーチカ』の方向を狙ってるように見えますが、掘り出されて角度が変わったかも知れません。
鵡川河口トーチカ
『鵡川河口トーチカ』とJB23ジムニー。
関係ありませんが、探索業務用車輌なのでシルバーですw
崩れたコンクリートの隙間から内部を覗いてみると、思ったとおりゴミだらけでした。
このトーチカも太平洋戦争末期の1944(昭和19)年頃、敗色濃厚となりつつあるなか連合軍の北海道上陸に備え、少ない物資をかき集めて急ごしらえで造り上げたもののようです。
今から75年ほど昔のものですので自然と壊れたのか壊されたのかは知りませんが、現在はゴミだらけの姿となっております。
あと数十年も経てば跡形もなく消え去ってしまうかもしれません。
汐見海岸トーチカは不発…
最後は『汐見海岸トーチカ』。
2基あるようですがここしか見つけられず、しかも民家の敷地内です。
75年前のトーチカと、恐らく最新技術であろう太陽光発電パネルのツーショットですw