北海道三笠市に存在した北炭新幌内炭鉱、閉山時の名称は新三笠炭鉱です。1925(大正14)年に日支炭鉱汽船により探鉱が行われ、1932(昭和7)年には昭和鉱業が引き継ぎ新幌内鉱業所として採炭を開始します。1941(昭和16)年に昭和鉱業が北炭と合併、1967(昭和42)年には新幌内炭鉱の一部が北斗興業に譲渡され新三笠炭鉱が発足、新幌内炭鉱は幌内炭鉱に統合されます。1973(昭和48)年、新三笠炭鉱が閉山となりました。いろいろな記事を読んでまとめましたが、合併や統合などややこしいのと記事によって年代がバラバラなので合ってるかどうかはわかりませんw
煉瓦の倉庫と煙突
炭鉱遺構は市街地の道路沿いに点々と見られます。これは危険品の倉庫と言われている煉瓦の建物です。
煙突の下には煉瓦の丸い穴が開いており、パイプや鉄材もあります。火葬場ではなさそうな雰囲気です。窯かな?
この角度から見ると、煙突は途中で折れているように見えます。元々は高い煙突だったのでしょうか?
第二風井坑口
倉庫の奥にあった坑口です。密閉コンクリートは文字がペイントしていますが、読み取れないのでネットでサクッと調べてみると『第二風井坑口密閉 完成年月日 43.6.30』と書いてあったようです。風井(ふうせい)とは、排気用の坑口のことですかね。
横たわっているのはガス抜きの管でしょうか?どれが何かはわかりませんが、扇風機関連の施設だと思います。
ここにも何かの機械が設置されていたような感じです。
かなり風化した煉瓦の建物もありました。相当古そうです。
新三笠炭鉱の坑口
こちらもワリと道路沿いにあったような記憶がありますが、カッコいい意匠の坑口が並んでいました。まずは『新三笠炭鉱 連卸 密閉完成年月日 昭和48年9月19日』。排気坑道ですね。
こちらは『本卸 密閉完成年月日 昭和48年9月18日』。入気坑道ですね。密閉は一日違いになっています。
2つのカッコいい坑口が並んでいます。山奥まで行かなくても見れるのでオススメですw
坑口の正面にあった建物です。捲き揚げ関連のもの?事務所かも知れませんね。
結構金属が残っています。やはり街中にある遺構は、そうやすやすと金属泥棒の被害には遭わないのでしょうね。奥のほうに入口が見えます。
入口は小部屋のものでした。雰囲気的には物置か資材置場でしょうか。
変電所
続いては、新三笠炭鉱の変電所跡。碍子が散らばっています。
建物の中がとても気になりましたが、まずは周りを一周してみます。
ガラスの代わりに植物が絡んでいます。内部が見えましたが、何も無さそうです。