三井芦別炭鉱跡(芦別市)

2017年4月22日土曜日

炭鉱(他)

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北海道芦別市の炭鉱、三井芦別炭鉱は1939(昭和14)年に開坑し、1992(平成4)年の閉山まで53年稼働した炭鉱です。芦別五山と言われた大手5社資本による炭鉱(1913年に三菱芦別炭鉱、1938年に高根炭鉱、1939年に三井芦別炭鉱、1944年に明治上芦別炭鉱、1947年に油谷芦別炭鉱が開坑)のうちの一つです。

全く初めての土地なのでどこまで入って行って良いのか分からず、取り敢えず公園の裏に駐車しました。


この航空写真とGPSを頼りに三井芦別炭鉱の遺構を探します。四角い遺構と丸い遺構です。


ここから入って森を突っ切って行く作戦です。改めて地図を見ると遠回りですがw


GPSと言っても専用のものは持ってませんので、スマフォ片手に山道を辿ること10分。何かの台座を見つけました。


真ん中に丸い穴のある遺構。何でしょう?


台座の形は六角形です。見たことあるような無いような。


すぐ後ろには何かの基礎ですかね?


足元にはレールのような鉄材も転がっています。探しているものとは位置が違いましたが、この辺りに何かありそうです。


何となく崖を降りたところで、偶然にも遺構を見つけました。板がたくさん遺っています。


これは原炭貯炭槽というものだそうですが、要は原炭ポケットですかね?ここからベルトコンベアで選炭機まで送っていたようです。貯炭槽は垂直に地下深く掘られているとのこと。


これは階段だったものでしょうか?手摺りのような面影があります。


上ってみたところ、鉄の扉を見つけました。


先ほどの手摺りですが、階段では無さそうですね。


最初に外から見えていた板です。


では、鉄の扉を開けてみます。


上から下まで吹き抜けの空間が現れました。


下に降りて鉄の扉を確認。鉄の扉は木の扉に早変わりしてましたw


中にある木の柱には、針金と碍子が遺っています。


穴から落ちて積み上がっているものは粉炭でしょうか?上から確認してみます。


一旦外に出ました。そんなに大きい建物ではありませんが、素敵な建物です。


遺構の前には原炭が溜まっていたであろう大きな窪みがあります。


先ほどの見た穴の上です。煉瓦も遺っていますね。


煉瓦は一部分だけ遺っている感じです。


先ほど下から見えていた穴ですね。結構な高さ。落ちたら面倒なので気を付けて戻ります。


再び四角い遺構と丸い遺構を探します。今度はしっかりGPSを見ながら移動すると、何やら見えてきました。


四角い遺構に到着です。


豚の鼻みたいな開口部が微笑ましいです。


回り込んでみました。何箇所か開口部が見られます。


これは1941年完成の水洗式選炭機とのこと。先ほどの原炭ポケットから運ばれたものをここで選炭し、貯炭ポケットまで送っていました。建物の半分は土砂で埋没しています。


所々煉瓦が遺っています。ここから中に入れそうです。


選炭機の内部は神秘的な光と影の空間になっています。素敵です。


水洗式選炭機がどういうものだったかはわかりませんが、随所に見られるアーチがお洒落な雰囲気です。


建物の周りに積まれていた土砂が入ってしまっています。


選炭機の裏側です。次は丸い遺構を探します。


木々の向こうに丸い遺構が、その向こうには現役の会社事務所が見えます。操業中のようで重機の音や社員の話し声などが川の向こうから聞こえてきます。


とりあえず匍匐前進で丸い遺構に近づきました。


これは貯炭槽で、選炭機からの石炭を一時貯めておく施設だそうです。三井美唄炭鉱でこれとソックリのものを見たことがあります。もしかして三井鉱業特有の形?


近くには沈殿槽でしょうか?貯炭ポケットのすぐ横には水洗選炭機により濡れた石炭から出る汚水の処理設備があったそうです。


ここにはある程度の塊炭がゴロゴロ落ちていますが、何かは不明です。これにて一通りの探索を終え再び森の中を藪漕ぎし、途中、PENTAXのレンズキャップを落としながらも何とか車まで戻りましたw


芦別探索の記念に新宝来軒さんでガタタンラーメンを食べて帰ります。旧宝来軒は2015年に閉店したのですが、翌年別のオーナーさんが店を引き継いだようです。ガタタンは、白菜・ニンジン・タマネギ・豚肉・エビ・ホタテ・椎茸・山菜・ちくわ・小麦粉を練った団子など10種類以上の具材を、豚骨や鶏ガラなどがベースのとろみのあるスープに溶き卵を落として食べるスープ、なんだそうです。芦別名物で体が温まりましたよ!


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遺構については個人が趣味の範囲で調べたものですので、必ずしも正確なものではありません。また、当ブログでは熊などが生息している危険な場所を扱うことがありますが、探索を推奨するものではありません。なお、当ブログを見て何らかのトラブルに巻き込まれても当方は一切責任を負いません。

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