室蘭本線 栗山トンネル

2015年11月19日木曜日

廃線・未成線

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北海道夕張郡栗山町、JR北海道室蘭本線の栗山駅~栗丘駅間にある栗山トンネル。1892(明治25)年、北海道炭礦鉄道により建設されたトンネルは、1990(平成2)年の土砂崩れにより明り取りの一部が崩壊し、以来放置されています。

レールの先に土砂が見えます。今から120年前のトンネルということになりますが、コンクリート面もしっかりしていてまだまだ大丈夫そうに見えます。もう使われないというのが勿体ないですね。


明り取りのアーチがどこまでも続いています。レールの大半は当時から残されているそうです。特に思い入れのある場所ではありませんが、当時、アーチがマイブームだったので訪問しましたw


この赤い矢印ですが、わざわざ両面から見えるように書いてあります。それ程気になるというわけでもありませんが、何でしょうね?


このトンネルとレールが一体どこまで続くのかに興味はありましたが、今回は時間が無いので滞在時間わずか5分で終了ということに。


という訳で数年後に再訪。冒頭の写真とほぼ同じ位置に立っています。今回は隧道内の探索を行い、意味はわかりませんが様々な数字を見つけました。


まずは土砂が入り込んでいる部分。誰が取り付けたかロープが垂れ下がっています。下に降りるためのものでしょうか。


土砂から撮影。土砂は20年前からずっとそのままなのでしょう。天井が黒いのは蒸気機関車からの煤でしょうね。


明かり取りのアーチがずらりと並びます。


『18』という数字を見つけましたが何でしょう?18番格納庫?ライト・パターソン空軍基地?…何の数字かは不明です。


見づらいですが『194』と書かれているのは何かの標識でしょうか?


この辺りには点々と何らかの木材が置かれていました。


更に進むと、逆側の坑口からの光で何か見えてきます。


足場が組まれていました。復旧を試みた時の名残りでしょうか?手前には『80』の数字。


足場の向こうには『止まれ』の看板が設置されています。看板から先は逆側の坑口でした。


引き返しがてら何かのスイッチを見つけましたが、一体何のスイッチかはわかりません。鉄道に詳しくないので謎だらけですw


真っ暗の中で『45』を見つけました。これは速度制限という噂を聞いたことがあります。


止まれの看板を設置し、足場も組み、修復のための準備を行ったものの、結局復旧することはなく放置されてしまったということでしょうね。


注意事項

遺構については個人が趣味の範囲で調べたものですので、必ずしも正確なものではありません。また、当ブログでは熊などが生息している危険な場所を扱うことがありますが、探索を推奨するものではありません。なお、当ブログを見て何らかのトラブルに巻き込まれても当方は一切責任を負いません。

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