訪問は2015年、愛国駅は北海道帯広市愛国町にあります。30年ほどの昔、1970年代にテレビ番組で取り上げられ『愛の国から幸福へ』ブームが発生しました。広尾線廃止後約30年経過してもなお、縁起物として観光客で賑わっていました。
駅跡は愛国交通記念館として開放されていますが、壁一面にレプリカの切符やらメモやら写真やらチラシやらで正直何が何だかわからない状態です。せっかくの『さよなら広尾線』ヘッドマークが隠れてしまってます。
幸福駅
こちらは帯広市幸福町にある幸福駅。愛国駅よりも数倍の観光客で一杯でした。幸福という名前がストレートでわかりやすい縁起物だからでしょうか、駅の中は人混みで写真は諦めました。それにしても、駅の外周にまで御札の如き切符が貼られまくっていて、ちょっと怖いですw。ちなみに切符は近くの売店で購入出来る模様。
運転席ですが、何がどうかはわからないながらも古そうな雰囲気は満載です。
座席には、残念なことにゴミが散らばってました。幸福駅と書かれた灰皿から落ちたのでしょうか、もしかしたら当時ものだから敢えて片付けてないとか?w
忠類駅
こちらは愛国-幸福駅から遠く離れた、広尾郡幕別町にある忠類駅です。訪問は2013年の冬でした。元々は忠類村でしたが2006年に幕別町へ合併されました。忠類と言えばナウマン象とナウマン温泉が有名ですね。忠類駅は1930(昭和5)年に開業、1987(昭和62)年に廃止となった駅です。現在は交通公園となっており、駅舎や車両、レールなど当時のまま残されています。
駅舎は忠類鉄道資料館として公開されています。内部には昭和61年の料金表と昭和の香りがするポスターが貼られていました。
当時の切符受けや、駅事務所には備品がたくさんあります。荒らされないか心配ですね。
ホーム側に出てみます。本当に当時のままという雰囲気。
同じ広尾線の愛国駅や幸福駅と違い、この駅は観光客ゼロでした。観光シーズンでもないし雪が降っているというのもありますが、道東の駅跡なんてだいたいこんな感じです。
踏切やレールなんかも残っています。
ポイントの状態を表示する、矢羽根付き転轍機標識(で合ってるかな?)。保存車両も見えます。
すぐ近くのナウマン公園と忠類道の駅にはそこそこ観光客も居ましたが、ここでは終始誰にも会うことはありませんでした。googleマップにも認識されていないようですが、余程のマイナースポットということなのでしょうかね?