北海道三笠市の北炭幾春別炭鉱は北海道で2番目に開坑した炭鉱です。1889(明治22)年、北海道炭鉱鉄道会社により出炭を開始し、1957(昭和32)年に閉山となりました。現地では道内最古の1920(大正9)年に完成した立坑櫓である錦立坑櫓の他、捲揚室や変電室など当時のものを見ることが出来ます。現在は不明ですが、2012年訪問時は建物内部に入ることが出来ました。
三笠市立博物館の裏手から錦橋で幾春別川を渡り、森林鉄道の橋脚跡を見ながら炭鉱遺構を目指します。
徒歩数分で、現存している立坑のなかでは北海道最古の錦立坑に到着です。
この滑車の下に立坑があったようです。
北炭のマークが確認出来ます。
捲揚の建物から滑車と土台が飛び出ています。
建物から飛び出している滑車です。
立坑櫓に付属の捲揚の建物です。レンガが美しいですね。
真っ先に目に入るのは先程の滑車と土台。
捲揚室の様子です。
この滑車を動かす機械が設置されていた建物です。
建物の外から捲揚室を覗くと、滑車が見えます。
数メートル離れた場所にあるもう一つの建物、変電室の建物です。
建物内部には何も残されていません。
天井にフックがありますが、何か吊るしていたのでしょうか?
機械の土台でしょうか、アンカーボルトが出ています。
こちらはもう一つの見どころ、錦坑坑口です。レンガ造りの美しい坑口は錦立坑と繋がっており、立坑から積み替えた石炭を出していた水平坑口のようです。
今も坑内水が出てきており、ほんのり硫黄が香ります。
良く見るとパイプがいくつか確認出来ますが、どこかに繋がっていたのでしょうか?