奥行臼駅逓所 |
木造の古い建物好きにはたまらない物件です。
駅逓所の説明ですが、駅逓という言葉自体も知らずに訪問したので勉強になりましたw
別海町教育委員会で管理しているようです。別海町教育委員会は、駅跡から戦争遺跡など色々な場所で後世に伝えるための看板を設置していますが、素晴らしいことだと思います。道東で一番熱心な教育委員会ではないでしょうか?
石灯籠ですが、こういうものも珍しいです。窓ガラスには、当時買ったばかりのライブビューファインダーを覗いて熱心に写真を撮っている人物が写り込んでしまっていますw
見るもの全て、珍しいです。異世界。
破風は傷んでいますが、窓ガラスはピカピカです。
建物裏側の様子です。
1910(明治43)年に駅逓取扱人山崎藤次郎の家屋を駅逓所とした、とのことです。
駅逓所内部 |
ちなみに、この日ご案内いただいた方も駅逓取扱人と同じ、山崎さんという方でした。写真の許可をいただきました。
居間の様子 |
天井や壁が黒いのですが、2005年放送のNHKドラマ、ハルとナツを撮影するときに黒く塗ってしまったからのようです。文化財の建物なのにどうかとは思います。
こちらも黒いのですが、元の色はどんな感じだったのでしょうね。
真ん中の赤いものは当時の乾電池だったようです。
1Fには部屋がたくさんあり、展示品も豊富です。
この建物は駅逓廃止後も旅館として利用されていたそうです。そんな名残のある部屋です。
一転して寂しい雰囲気の2Fですが、部屋に入ることは出来ません。
この建物にレースのカーテンは不似合いに感じます。
第拾番の部屋。ランプの雰囲気が良いです。
教育委員会発行の駅逓平面図には載っていない部屋です。位置的には仏間の真上の部屋ですが、この襖だけ激しく傷んでました。開けてみると真っ暗で、物置のような感じだったと記憶しています。
1Fへの階段です。2Fは昔遊んだPS2のジャパニーズ・ホラーゲーム『零』を思い出しながら見学しましたw
受付まで戻って来ました。良く見ると昔のタバコの銘柄が載ってますが、知っているのはピースとホープとハイライトかな。新生は名前だけ知っています。ちなみに私はチェ・ジャグの青が好きですw 帰り際、受付に展示されていた熊やキツネの剥製と一緒に管理人さんの写真を撮らせていただきました。それを後日、郵送でお届けしたところ先方からお礼のお手紙が届きました。全てが良い思い出になりました!
駅逓所見学の後は、外にあるロケ小屋へ。
壁にびっしり貼られた新聞ですが、どれも同じ日付だったような気がします。ドラマ用に用意したダミーですかね。ハルとナツの説明も貼ってありました。
新聞を拡大してみると、昭和五年四月一日という日付が判明しました。
隙間から差し込む光は幻想的です。
ドラマは見てませんが、『ブラジルと日本とに、70年間引き裂かれた姉妹。お互いの手紙を出し続けながらも、一通も届かなかった。これは海を越え、時を越え、国を越えた姉妹の「愛」の物語です』というもののようでした。