国光鉱山跡(浜中町)

2017年10月8日日曜日

鉱山

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北海道厚岸郡浜中町の国光鉱山。上川地方に同名の鉱山があるようですが、こちらは道東の鉱山跡になります。この鉱山については2007年3月に発行されたパンフレット、『くしろの産業遺産(北海道釧路支庁産業振興部商工労働観光課観光振興係)』に掲載されているものの、当時の様子や歴史を伝える資料はほとんど残されていないという謎の鉱山跡です。パンフレット発行から10年。ずっと気になってはいましたが、この度、産業遺産のエキスパート『北の細道』さんに場所を教えて貰い、やっと現地を探索することが出来ましたw

国光鉱山はとある稼働中施設の一角にあるようですが、入って良いのかどうかわからないのでボカシをかけておきますw


収容所とか書いている看板に怯えながら未舗装路を進みますが、ここまで部外者立入禁止の警告看板も無かったので問題は無いかと思います。


稼働中の施設に到着。どなたかいらしたらお声がけさせて戴こうと思っていましたが、人影も見当たらずです。


と思ってプレハブ小屋の辺りを見ると人が居ましたので、声をかけてから探索を開始しました。特に何も言われませんでしたw


早速、国光鉱山の坑口を探してみます。冒頭のパンフレットによれば、『1937(昭和12)年、浜中時報の編集会議が発端となり住職によって発見。翌1938年、日本鉱山に売却され坑道を掘削、探鉱を開始。1年間で銅などが多く含まれた鉱石600トンが搬出された。1942年までに変電所や事業所も設置され30~40人規模の従業員を抱え約1500トンの鉱石を採掘するも、1943年に戦時下の影響で国内企業の整理の動きから閉鎖された。』という歴史があるようです。1938年の釧路新聞でも『棚ぼた式に出現した浜中の国光鉱山』との記事があるため開坑時期は一致していますが、閉山については諸説あるようで1945年休山だったり1948年閉山だったりしているミステリアスな鉱山です。鉱種は金・銀・銅・コバルトだった模様。


煙を出しているドラム缶焼却炉の向こうに穴が見えています。


近づいてみます。これが瑞祥第1坑の坑口で間違いなさそうですがちょっと狭そう。内部は真っ暗なので安物のスマフォでは限界です。カメラを取りに一旦車に戻ります。


改めて坑口に向かいますが、うっかりサンダル履きで来てしまったため入口付近だけ探索するつもりです。詳しい内部の様子は『北の細道』さんや『エアブロ』さんで公開されていますが、他のサイトでは見当たらないレアな鉱山跡になります。


特に坑口をガードしている様子も無いので入ってみることに。


坑道は手掘りっぽい感じですね。左に4.3という数字、正面には3.6かな?この数字は坑口からの距離のようですが、詳しいことはわかりません。


坑道が2手に分岐しています。


右側の坑道です。緑色は苔でしょうか。


右側の坑道には、天井に木製の留め具が刺さっています。奥に続いているようですが、サンダル履きなのでこれ以上は進むのは危険w


こちらは左側の坑道。何か落ちています。


噂の椅子と、古いブラックコーヒーやコカコーラの缶が点々と落ちています。良く見ると遠くにまた数字がありますね。19と書いてありますので、坑口から19メートル地点でしょうか?行ってみたかったのですが、装備が悪いので無理はしませんw


なんとも中途半端ですが、最後は坑口付近の壁。こんな感じでカラフルでした。


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