幌内炭鉱自然公園
幌内炭鉱常磐坑の跡地にある景観公園は、110年の歴史(1879(明治12)年~1989(平成元)年)を持つ幌内炭鉱の記憶を残そうと、平成14年から手づくりでの公園化が進められ、地元の元炭鉱マンを中心とするボランティアによって整備されてきた素晴らしい公園です。
常磐坑・音羽坑の坑口、炭鉱神社、選炭・運炭施設、シックナーなどの遺構を自由に見ることが出来ますが、もちろん建物は現役当時の状態という訳ではなく、天井の無くなったものや壁が無いもの、床に穴の開いたものなどがほとんどですので、この看板にある通り所々危険な箇所があります。見学の際、特に炭鉱跡に不慣れな方は充分に注意するようお願いします。
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0号ベルコン原動室 |
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常盤坑ベルト斜坑(副卸) |
看板によると、常盤坑の開坑は1938(昭和13)年。1952(昭和27)年には運搬系統の合理化のため、ベルト斜坑へと改修されたとのこと。養老坑・布引坑をはじめ周辺の出炭は集約して常盤坑に搬出されていたようです。副卸というのは連卸と同じ意味のようです。
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坑口神社 |
本卸と副卸の坑口の間にはこの神社があります。
ペンキで書かれている日付は平成元年11月1日、閉山の日です。専門家じゃないのでアレですが、本卸は資材・石炭などを運搬する坑道で入気の役割も担うもの、連卸は坑夫を人車などで運ぶ坑道で排気も担っているもの、と認識しています。
初夏の元気な植物で見えづらいのですが、ヘルメットにつけるキャップランプを保管していた建物ですかね。
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原炭ポケット |
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原炭ポケットの脚部 |
いつ頃のコンクリートなんでしょうか、足元はまだしっかりしていますね。
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重選機基礎 |
手元の資料には「ローヘッドスクリーン」とも記載されています。重選機は重液選別装置、ローヘッドスクリーンは水平振動ふるい、どちらも選炭のための設備のようですが、詳しいことはわかりませんw
二階が気になったのですが、運悪くコスプレ撮影会の真っ最中でこの建物を占拠されており断念しました。少し待ちましたがコスプレイヤーと目があって気まずいので退却w
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水選機の屋上? |
もしかしたら2Fかも知れませんが、遺構の上です。
水選機の上からはシックナーと積込みポケットの台座がよく見えます。
シックナーは選炭の工程で出る排水を溜め、撹拌などにより水に含まれる微粉炭を分離・沈殿する装置で、商品として使用出来る微粉炭を排水から回収し水の浄化も同時に行う優れものの巨大装置です。
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シックナー2 |
もう一つのシックナーです。
機械は既にありませんが、沈殿池の中心にあるコンクリート周辺には金属の名残りが少しありました。
シックナーの壁…だったかな?
ちょっと複雑な造りで入り組んでいます。
いろいろな機械が設置されていたのでしょう。
この辺りにも機械が設置されていたような雰囲気があります。
上から見下ろしてみましたが結構な高さ。落ちたら大変なことになりますね。
一旦降りました。
先ほどチラっと見えていたスイッチ類です。断線の跡もしっかりと残っています。